タンナー見学会レポ

先日の火曜日、26日に念願かなってようやく生徒さん達を連れて革を作ってくれている工場の見学をすることが出来まして。

 

その模様を簡単にレポートさせて頂きます。

 

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伺いましたのは毎度お馴染のお世話になっております栃木レザー社さん。

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参加したのは9名のセートさん達☆

若干の遠足感もありましたが、そこはやっぱり遊びで来てるんじゃないと言う意識を持って、しっかりお勉強してもらいました^^

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Yさんの案内でスタート!?

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まずは生皮、原皮の水洗い。

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洗い終わったら作業がしやすいように「せーの」で乗っけて

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シュッと切りますっ

 

背割りと言う工程です。

 

水を含んだ皮は相当重たいでございますっ

 

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そして、石灰のお風呂にジャブンっ

 

これにより皮が脱毛され皮の繊維をほぐして色々分解除去。

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そして、終わった皮を綺麗に。

皮下組織や肉の塊、脂肪なども落とします。

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これが革になるなんて、今の時点ではナカナカ想像できませんよね^^

 

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で、この大きなタイコで切開でアルカリ性になってしまっている皮を中和させます。

 

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太古の中にはボコボコの突起がございます。

 

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そして、いよいよタンニン槽☆

世界最大級のピット槽をお持ちでございます。

 

このお風呂のようなピット槽にはタンナーさん独自のタンニンエキスが濃度を変えていくつも入っておりまして。

 

ここに皮がジュングリに何日もかけて付け込まれて徐々に皮から革へとなってまいります。

 

ちなみに栃木レザーさんでは主にミモザのタンニンを使用し、20日間~付け込まれます。

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そして、長~い間タンニンに浸かっておりました革の余分な水分を落としまして~

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その後、またこの大きなドラムを回しながら脂を入れてあげます。

栃木レザーさんでは、この時に加脂する脂は魚の脂でございます~。

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次は革を一定の厚みに伸ばして参ります。

 

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そしたら、いよいよ乾燥の準備でございます。

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水を含んだ革は重く、重労働でございますが、ここで10日間ほど自然乾燥されまして、その一部はそのまま素上げのヌメ革としてこの時点で完成でございます☆

 

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素上げじゃ嫌だーって言う革は、また革漉き機で厚さを調整されまして次の工程へ参ります。

 

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素上げのヌメ革ですら、大変なものですが、このヌメ革をさらに色々してよりゴイスーな革へと作り上げたり致します☆

 

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ってことで、革の柔らかさや風合い等を調整するために再なめしをします。

 

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染色も致します。

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そして、再び水分を無くくしつつ伸ばします。

 

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そして、ちょっと厚めの革などは機械ではやりきれないので別のお部屋に。

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そして、一枚一枚丁寧に伸ばしてもらいます。

ハンドセッター、大変な作業でございます。。

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完全なる手作業っ

 

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いつ見ても恐れ入ります。

 

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そして乾燥~

革の厚みや気候によって期間は変わってきますが、まあ1週間前後放置プレイでございます。

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そして、乾燥して固くなってしまった革をまた柔らかくするために高速振動機にブチ込みます☆

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出てきたら柔らかさ復活です!?

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そして、この後は色付け☆

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最後は必要に応じてアイロン掛けたりの仕上げを致しまして~

機械を使って計測☆

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検品が終わって梱包されて出荷待ちと言うことになります~

 

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出来たてホヤホヤの革でございます☆

こんな感じでザットではありますが、皮から革になるまでの工程をまた見させて頂いて来たわけでございます。

 

このように大変なご苦労があり、出来上がる素晴らしい素材を、我々がしっかりとその意志も引き継ぎ、良い作品・製品にして行かねばなりませんね。

毎度毎度、見るたびに、この革、少しも無駄にすることは許されぬ!と思ってしまいます^^;

 

とは言え、失敗=無駄ではございません。

 

しっかりと革の知識を得て、革のコト理解して、革を作ってくれている方々の思いも知り、そのうえで、革に向き合い、使ってくれる方を想像し、素直に正直に形にして行こうではありませんか☆

仮に失敗してしまっても、「無駄」にしないよう、精進して参りましょう☆

コテージ自身、5年ぶりくらいの訪問だったでしょうか!?

 

参加して下さいました生徒さんもとても良い経験が出来たのではないでしょうか!?

 

この経験をしっかり生かして頂けると嬉しゅうございます。

コテージもまた改めて革を見つめ直しまして、今まで以上に一つ一つ大切に形にして参る所存でございます。

 

 

ご協力いただきました栃木レザー社の皆さま、関係各所の皆皆様、貴重なお時間をありがとうございました。

 

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

ありがとうございました。

 

 

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